このページは2011年の読書記録です。今年は52冊の本を読みました。生死に関するテーマ、お金に関するテーマ、人のモチベーションに関するテーマを選んでいったつもり。。。が、結果、ティク・ナット・ハン老師の書が約1割をしめました。
52.That Used to Be Us by Thomas Friedman – 2011.12.28
「フラット化する世界」などで著名な トーマス・フリードマンさんによる “わが愛する米国よ!しっかりしろ!!” 本です。冷戦後、ソ連というライバルを失ったアメリカは成長の道筋を見失い、過去の成功にすがり続けます。そして、いま4つの課題 「グローバル化」「IT革命」「財政問題」「エネルギー問題/気候変動」に対応できず、苦しんでいると分析しています。具体的な解決策が示されているわけでは当然ないのですが、日本をめぐる状況も真剣に考えて行動しないとなと思わせられる大作でした。つきなみですが『教育』は将来をつないでいくために大切だなと再認識しました。
引用 P.324 Thomas Friedman 『 That Used to Be US 』 Farrar, Strauss and Giroux 2011
P.ドラッカーの言葉を引用して、
いかにアメリカが過去に生きてきたかを示しています
As Peter Drucker warned, ‘The greatest dander in times of turbulence is not the turbulence; it is to act with yesterday’s logic.’
アメリカでのこの危機感。では日本は。。。
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That Used to Be Us

51.The Heart of Understanding: Commentaries on the Prajnaparamita Heart Sutra by Thich Nhat Hanh – 2011.12.22
ティク・ナット・ハン氏による般若心経の解釈。般若心経は「空」に対する解釈などひとによって違うのが面白いですよね。ハン老師は「空」を空っぽなどの無常観ではなく、“あなたがいるからわたしがいる” のようなすべてのものが支え合う世界観でとらえています。すべてのものは支え合い、そして循環すると思えば、自分が進む道を妨げるかのように見える事象も必要なものだ。そのように般若心経を考えてらっしゃるようです。
万物は支え合い・循環する例として、
万華鏡をだして…
引用 P.27 Thich Nhat Hanh 『 The Heart of Understandingt 』 Parallax Pr 2009
I did not cry at all when the first spectacle disappeared, because I knew that nothing was lost. Another beautiful sight always follows.
万華鏡の変化は楽しめますよね。同じ変化なのに、自分の人生の変化を楽しめない時があるのはなぜだろうと気付かされます。
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The Heart of Understanding: Commentaries on the Prajnaparamita Heart Sutra: 20th Anniversary Edition

50.Present Moment, Wonderful Moment: Mindfulness Verses for Daily Living by Thich Nhat Hanh – 2011.11.22
同じくティクナットハン氏による 53個の短編集。短編というより、いま・ここ を生きるためのヒントがシンプルできれいな英詩で記されています。昨年末から一週間に一個ずつ読んで、すこし意識して過ごしていました。
好きなヒントをば。
引用 P.31 Thich Nhat Hanh 『 Present Moment, Wonderful Moment 』 Parallax Pr 2006
Breathing in, I calm my body.
Breathing out, I smile.
Dwelling in the present moment,
I know this is a wonderful moment.
今年はティクナットハン氏の書籍を一番多く読みました。
合気道をはじめた影響もたぶんにあると思います。
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Present Moment, Wonderful Moment: Mindfulness Verses for Daily Living

49.The Energy of Prayer: How to Deepen Our Spiritual Practice by Thich Nhat Hanh – 2011.11.21
ベトナムの臨済宗 禅僧ティクナットハン氏による “祈り” についての書籍。3.11後、行動というコトバと同じくらい、“祈り“というコトバを目にしました。そのことが頭から離れなかったので本書を手に取ってみました。坐禅をくむひと、祈りをささげるひと、瞑想をするひとたちは、(祈りを通して)いまこの瞬間を生きる自分自身を見つめ直すことができ、そこから安らぎに触れることができるのだと述べています。ただ単に祈るだけではなく、祈りをしている いま・ここ の自分を感じることが大切なのかなと感じました。
引用 front cover Thich Nhat Hanh 『 The Energy of Prayer 』 Parallax Pr 2006
The act of praying is not just an empty wish, because behind each prayer there is a practice of mindfulness and concentration.
考えてみれば「祈る」という行動は不思議ですね。万国共通です。。。
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The Energy of Prayer: How to Deepen Our Spiritual Practice

48.Slow Burn: Burn Fat Faster By Exercising Slower by Stu Mittleman – 2011.11.16
Stu Mittlemanという超長距離ランナーが記した「長距離の旅をどうとらえるか」「長距離に向けてどうトレーニングするか」「長距離に向けてどのような食生活を送るか」の3本柱で記された本です。とりわけ “食” に対して学びがありました。糖分を摂取して燃やす(活動する)流れはあまりよいものでなく、理想的ななのは脂質を燃やして活動するのがよいとのこと。これを読んでから空腹時にチョコレートを食べるのも控えるようになり、ナッツ類に手が伸びるようになりました。研究が多そうな一冊です。
引用 P.xvii Stu Mittleman 『 Slow Burn: Burn Fat Faster By Exercising Slower 』 William Morrow Paperbacks; Reprint版 2001
When you move in a comfortable fat-burning state, the visual information is distinct, expansive, and three-dimensional with a peripheral vastness and expansiveness that is unique and identifiable. It’s as though you are in a 3-D surrround-vision movie theatre.
このような体験をしてみたいです。合気道でも集中している方は瞳孔が拡がっているように見えます。。。
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Slow Burn: Burn Fat Faster By Exercising Slower

47.いのちと環境: 人類は生き残れるか by 柳澤 桂子 – 2011.11.10
「いのちと放射能」など “いのち” に関わる書を出されている方の環境に関する最新書です。土壌、気候など生物が生まれた環境の歴史を振り返り、人口増加・エネルギー問題などの課題を取り扱っていきます。ただただ豊かで整理された知識に感心するばかり。日本だけをみるとあまり意識できませんが、世界は、HOT, FLAT,CROWED なんですよね。人口増加問題を取り上げ、識字率が低い国は出生率が高いこと。そして識字率を上げれば出生率が低くなるというデータには驚きを感じました。人としてよき人格をはぐくむことが環境をよくしていくことだと述べ、締めくくっています。教育…って大切なんですね。
引用 P.212 柳澤 桂子 『 いのちと環境: 人類は生き残れるか 』 ちくまプリマー新書 2011
まだ、今すぐみなさんにできることがあります。まず自分の意識レベルを上げるような勉強をしてください。いい芸術に触れることをお勧めします。特に優れた文学を読みよく考えてください。あなたの周囲の人の意識レベルを上げるような会話をしてください。
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いのちと環境: 人類は生き残れるか (ちくまプリマー新書)

46.True Love: A Practice for Awakening the Heart by Thich Nhat Hanh – 2011.11.07
昨年読んでもっとも衝撃をうけた True Love を再読。愛することとは、相手を理解することではないか。また相手を理解するためには、自分自身が過去にひきづられるでもなく、未来にふわふわするでもなく、いま・ここにいることが大切だと述べています。いま・ここにいるためには「呼吸」が大切としており、禅宗の座禅っぽさを感じます。昨年ほどの衝撃はないものの、体系だって書かれているなぁと感心しました。読み流してもインパクトがあるし、じっくり読むのにも耐えうる、自分にとってはパワフルな一冊です。
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True Love: A Practice for Awakening the Heart

45.ユーロ連鎖不況 (PHP新書) by 中空 麻奈 – 2011.10.27
外資系証券会社のクレジット調査部長が “信用” という観点から描いたおかねの連鎖物語。ユーロ連鎖不況とタイトルをうたってはいますが、日本において、子どもが安心して暮らせるために親・大人(著者)ができることをいくつか述べていくスタイルです。
キーワードは“信用“。ギリシャと日本どっちが財政的に危険かをあらわすとき国債を用いて、前者は海外の投資家が買い、後者は日本人が買っているから日本はまだまだ大丈夫だ…とかの議論はよく目にします。この本がおもしろいのは誰が買おうとも“国として信用性” が大切なんですよと述べている点。ある国の信用性に疑問が起きれば、疑いは連鎖して近いものをイメージさせる国に飛び火してしまうと(いまのギリシャ発~イタリア・スペイン危機のようです)。
金融の話でもなく、他人からの信用を得るためには何をすればいいのかという話になってくる…当たり前なんだけど気がつかない事実をふと気付かせてくれる一冊でした。ちなみに著者は証券会社だけに、日本が他人から信用をえる目安として、まずは格付け トリプルA (現時点でムーディーズはAa3) に復帰しましょうという提言をされています。根拠はさておき、国という規模でも見た目にはわかりやすい目標も設定できるのだなと思いました。
少子化、低成長と… (結果として)ゆがんだ世の中にしたのは大人なのだから、
自分たちが責任をとろう。財政再建まったなし、と締めています。
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ユーロ連鎖不況 (PHP新書)

44.自分の小さな「箱」から脱出する方法 by アービンジャー インスティチュート – 2011.10.26
再読です。2007年にはじめて読んで、恐らく3年ぶり、4度目です。タイトルがよく内容を表しています。自分が入ってしまった箱から出て “ 素のままで相手とつきあう “ ヒントが述べられた本です。ややこしく言うと、自己欺瞞/自己正当化の仕組みを解説した本とも。物語形式なのでよみやすく、具体的な指示はないのですが、気づきが多い内容になっていると思います。NLPとかコーチングとかコミュニケーション手法を学ぶ以前の ひととしての在り方 について述べられた良書だと思います。4度目の読書でも発見はありました。
引用 P.173 アービンジャー インスティチュート 『 自分の小さな「箱」から脱出する方法 』 大和書房 2006
箱の中に入っていると、どうしても自分に気持ちが向いてしまって、結果に集中しきれなくなるんです。
本書の原題は「 Leadership and self-deception getting out of the box 」となっています。いままでの読書では “ Leadership “ をあまり意識せず読んでいたのですが、今回はこれを気づいて読むことができました。
組織内で個々が “ 素のままで相手とつきあう “ ことができれば組織としての生産性が上がるわけですよね。リーダシップ論としてこの箱が読めたことが今回の成果でした。
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自分の小さな「箱」から脱出する方法

43.Leadership And the New Science: Discovering Order in a Chaotic World by Margaret J. Wheatley – 2011.09.21
新しい科学的見地(カオスや複雑系)から組織とリーダシップの関係を見つめ直した書。17世紀のニュートン物理学(物事はだんだん加速していくなど)がずいぶんと現在の組織に与えているのだなと、科学の重要さを実感しました。一方、新しい物理学(カオスや複雑系)は、変化はいっぺんに起こり得るという立場をとっており、組織の変化の予兆をつぶしてしまうか、見守っていられるかがキーポイントとなりそうです。
放置していて変化が起きたのと、わかっていて放置・変化が起きたのか…結果オーライ!?になるのかなとか創造すると面白いです。具体的な活動のヒントが記されているわけでもない書ですが、読んでいるとワクワクしてくる。そんな一冊でした。
引用 P.23 Margaret J. Wheatley 『 Leadership And the New Science 』 Berrett-Koehler Pub 2006
When we observe growth, we observe the results of the dance.
変化を楽しく見れそうな一文です。
引用 P.45 Margaret J. Wheatley 『 Leadership And the New Science 』 Berrett-Koehler Pub 2006
it’s never a question of “critical mass”. It’s always about critical connections.
クリティカルマスでなく、つながりの量(?)によって変化がおきる時代になった…という意味でしょうか。
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Leadership And the New Science: Discovering Order in a Chaotic World

翻訳版もでております。
リーダーシップとニューサイエンス
42.The Starfish and the Spider by Ori Brafman Rod A. Beckstrom – 2011.9.3
世の中の組織を2つに分け分析した書。蜘蛛が貼りめぐらしたクモの巣型組織と、どこをきっても再生してしまうヒトデ型組織に分けています。クモはクモ自身をつぶしてしまえば蜘蛛の巣はあるだけの存在になりますが、ヒトデは切っても自己再生して、分裂すらしてしまうという特長があります。
蜘蛛の巣組織~ヒトデ型組織への移行例として音楽業界が面白かったです。蓄音器の発明からはじまり、【ヒトデ型】1890年代:個人ミュージシャン、【蜘蛛の巣型へ】1945年代:独立系レコードレーベルの組織化、2000年代:Big 5レコード会社の謳歌、【再びヒトデ型の流れへ】2001年代:ナップスターの登場、2006年代:P2P。いまのiTunesストアは、ヒトデ型でもあり、蜘蛛の巣型でもあるハイブリッドな形態としても例示されています。
クモとヒトデ、どちらの組織がよいとかという問題ではないとは思いますが、ヒトデ型組織(たとえばテロ組織)と対峙した時にどのように戦うかなどのヒント(信条でなりたつテロ組織ならば内部に入り、内部から崩壊させるなど)も述べられており、とても興味深く読めました。
引用 P.67 Ori Brafman and Rod A. Beckstrom 『 The Starfish and the Spider 』 Portfolio Trade 2008
ヒトデ型ウェブサービス Craigslistの調査を経て…
how open systems are about the users, not about the leadership
CEOですらユーザのひとりと思っている。。。すごいことだと思います。
引用 P.81 Ori Brafman and Rod A. Beckstrom 『 The Starfish and the Spider 』 Portfolio Trade 2008
When you give people freedom, you get chaos, but you also get incredible creativity.
この我慢ができるかどうか…
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The Starfish and the Spider: The Unstoppable Power of Leaderless Organizations

翻訳版もでております。
ヒトデはクモよりなぜ強い 21世紀はリーダーなき組織が勝つ
41.21世紀の歴史――未来の人類から見た世界 by ジャック・アタリ – 2011.08.24
フランスの経済学者による歴史俯瞰~未来予測本。アメリカ発でもなく「フランス発」というのが自分の中では新鮮でした。(世界の)中心都市の発展は紀元前12世紀ペルシャ付近からはじまり、西へ西へと移動。現在の中心は、アメリカ・カリフォルニア L.A.でとどまっており、その後の都市が見えていない状態。都市が栄えるには、クリエーター階級(学問・音楽・芸術・技術革新)が集まることが必要であり、日本はこの階級を集めるのに失敗したがゆえ、中心都市になりえなかったとのこと。次なる中心都市が現れるかどうかは微妙なところで、それよりも世界がフラット化し、アッパー層としてノマド(移動するひとびと)が増えると予測。
注目すべきは資本主義はなくならず、むしろ徹底化するという見解(巨大な力をもった大企業に徹底的に管理される個人。管理される個人を和らげるものとして娯楽の発達)。まさに、アメとムチの構造は悲観的かもしれませんが、ありうるシナリオとして準備すべきなのかなと感じました。
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21世紀の歴史――未来の人類から見た世界

40.森は生きている / 道は生きている / 川は生きている by 富山 和子 – 2011.08.17
講談社青い鳥文庫…小学生が読むルビ付きの新書です。日本は国土の7割が森林におおわれていること。森を通し、雨水が濾過され、小川となり大河となり、人が集まり、物が流れ、街がさかえる。たまに川が氾濫することで、田畑は荒らされてしまうが、森から栄養たっぷりの土を運んできてくれる。そのため昔の人は川の氾濫さえ有難がった…などなど「循環」というものを強く感じされてくれる3冊でした。先般読んだ、宮本常一さんの「塩の道」や内村鑑三さんの「デンマルク国の話」とあわせると想像力がたくましくなる気がします。
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森は生きている (講談社青い鳥文庫 (76‐3))
道は生きている (講談社青い鳥文庫 (76‐2))
川は生きている (講談社青い鳥文庫 (76‐1))

38.YOUR MONEY OR YOUR LIFE by Vicki Robin, Joe Dominguez – 2011.08.07
米アマゾンで評価の高い、お金との付き合い方を9ステップで見直していく書籍です。一円も間違えず支出を記録すること=自分の行動を確認する。自分が生涯稼いだお金を確認し、死ぬまでにいくら稼ぐかを考える。毎月の収支を別々に折れ線グラフ化して確認する。グラフ化すると支出が抑えられる。浮いたお金で投資(具体的な銘柄はない)をし、1~2カ月分の生活費の余剰ができるまでためると精神的な安心がでてくる…など当たり前のようだけどなかなかできないステップを事例を交え述べています。各チェックが徹底しているのと、これに投資をして、あれに投資をして、などと述べていないところに著者の誠実さを感じます。このステップを少しだけでも習慣化できたらすばらしいと思います。
引用 P.135 Vicki Robin, Joe Dominguez 『 Your Money or Your Life 』 Penguin 2008
“He who knows he has enough is rich”
「足るを知る」老子からの引用がこの本のすべてを語っていると思います。どうやって足るを知るかを9ステップに分けて徹底して追及しています。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 Your Money or Your Life

37.塩の道 by 宮本 常一 – 2011.07.05
民俗学者による日本の生活をたどる一冊。「塩の道」「日本人の食べもの」「暮らしの形と美」という3つの論文からなっています。“塩“という空気のような食材がどのように日本中に広まっていったかをたどる流れはいろんな読み方ができます。塩を運ぶのがたいへんだし少しでも高く売りたいから塩魚にして売った(商品開発)とか、塩を運ぶのに使ったのは馬でなく牛であった。そして納品時に牛もいっしょに売ってしまったという物流面など生活の工夫が読みとれます。また民俗学ゆえに著者の“想像力のたくましさ“と“フィールドワークの地道さ“も味わうことができます。
引用 P.204 宮本 常一 『 塩の道 』 講談社学術文庫 1985
ですから日本人というのは、けっしてただ古いことのあとだけを追っていったのではなくて、それを取り入れて、そのうえに自分の生活を打ち立てていくうえの大事なくふうをたえず繰り返してきたのだということを、そのなかからよみとることができるように思うのです。
モノづくりニッポン、というのも通過点なのかもしれません…
>> Amazon.co.jp での評価&購入 塩の道 (講談社学術文庫 (677))

36.How to Make Millions with Your Ideas: An Entrepreneur’s Guide by Dan S. Kennedy – 2011.06.21
米マーケターの8個の事業展開ヒント集。情報商材、フランチャイズ、ブランドリメイク・プライベートブランドなど事業実例が満載です。具体的にステップバイステップでこうしよう、ああしようというものではないのですが “まぁよく考えるね~“的な気づきを得られます。丹念に事業を育てて永続する企業をつくるのとは対極の事業展開が多いのでしょうか。自分の視界を少しでもひろげることができたかな!?!?!?
引用 P.3 Dan S. Kennedy 『 How to Make Millions with Your Ideas 』 Plume 1996
Don’t worry about impressing people, just get busy inspiring them.
なんだかよい意味で肩の力が抜ける助言です。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 How to Make Millions with Your Ideas: An Entrepreneur’s Guide

35.身体感覚を取り戻す―腰・ハラ文化の再生 by 斎藤 孝 – 2011.06.19
腹腰、ことば、技、呼吸、パワーバランスの観点から、いかに身体感覚を研ぎ澄ますかのヒントが満載です。頭では分かっていても腑に落ちないなどからだでわかることもありますよね。腹腰に中心をおく帯の文化や、古典を素読しからだに言葉をしみこませるなど、恐らくぼくらのおじいちゃんおばあちゃんより前の世代の様子も垣間見えてたのしい一冊です。
引用 P.228 斎藤 孝 『 身体感覚を取り戻す 』 日本放送出版協会 2000
現代日本においてからだが問題にされるとすれば、問題の焦点は<中心(芯)感覚>と<距離感覚>にあると考える。
こころとからだのバランスがとれていなければ気づかなそうですよね。実際にストレスとは感じないストレスもあるそうです。日ごろから自身のメンテナンスをこころがけたいです。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 身体感覚を取り戻す―腰・ハラ文化の再生 (NHKブックス)

34.世界一自由な脳のつくり方 by 茂木健一郎 – 2011.06.17
脳科学者、茂木さんが日本はなぜ世界の競争に追い付けなくなったのか、そして、どうすればキャッチアップできるようになるのかを“脳的“に述べていく提案書。慣れ親しんだ行動だけではどうにもいかない場合、脳を活かしてみるという観点がとても大切なのかなと思い手に取りました。変に脳科学しすぎるわけでもなく、お手軽にためせる脳の活用法やヒントが記されており、実用的だと思います。茂木さんは脳科学者というよりコンセプトメーカーなのかなと思いました。
引用 P.158 茂木健一郎 『 世界一自由な脳のつくり方 』 かんき出版 2010
アウトプットによって運動系を鍛えるためには、思いと行動の間に障害を置かないことが大事です。このような方法を、私は「タイガー・ジェット・シン法」と名付けているのですが、プロレスラーのタイガー・ジェット・シンは試合前の花束贈呈の途中で、いきなり相手レスラーにサーベルで殴りかかります。
こういう楽しいイメージを持つだけでも、脳が働きそうです。こんな楽しげなヒントが満載です。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 世界一自由な脳のつくり方

33.オーガニック革命 by 高城 剛 – 2011.06.15
ハイパーメディアクリエーターの高城剛さんによるポストデジタルとしての“オーガニック“を眺めてみた&やってみてる体験談。数ヶ月前にanother sky というテレビ番組で高城さんが出演されていたのですが、現在はスペインに在住しており、ほとんど物をもたない生活をされている姿がうつってました。その姿を見て、そうさせたものは何かをしりたく手にとってみました。大量消費を経て、人間らしい生活を送るためのオーガニックという流れがヨーロッパでは進んでいるそうです。日本より少子高齢化が進んでいるヨーロッパの姿は日本の将来の参考となると思うのですが、いかがでしょうか。
引用 P.8 高城 剛 『 オーガニック革命 』 集英社新書 2010
そこで、僕は定点でモノを考えるのを数年前にやめることにした。グローバルかつマクロかつ流動的な視点でモノをとらえないと明日が見えてこないと思い、自分の生活拠点を変えることにしたのである。社会改革を待つのではなく、無理に自分の考え方を変える努力をするのでもなく、住む場所を変えるだけ。目的は、客観的な目を養い、自分の進むべき正しい道をみつけることにほかならない。いま多くの人は、自分の目の前のことだけしか見えなくなっている。これが、最大の問題なのだろう。それは僕も同じだ。
定点でモノを考えるのをやめることにした…目からウロコです。。。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 オーガニック革命 (集英社新書 526B)

32.Helping: How to Offer, Give, and Receive Help by Edgar H. Schein – 2011.06.13
助け、助けられることの関係を分析した本。親としてどこまで子どもを助ければよいのだろうかなどがふと気になり読んでみました。望まれていない助けもあること。相手を助けることと相手に助けられることで相互のバランスがシーソーのように偏ること。応えは相手の中にあること。などを意識すると自分の助けるという行為を見つけなおすことができそうです。
引用 P.115 Edgar H. Schein 『 Helping 』 Berrett-Koehler Pub 2009
In that review(軍隊の反省会で), the behavior of team members should be analyezed in three ways: how well routine performance was carried out, what they did spontaneously in response to surprises, and what turned out not to be helpful. Members can gice each other feedback on how they perceived each othre’s performance.
過程も大切にすること、フィードバックを欠かさないこと。大切にしたいです。
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31.予想どおりに不合理[増補版] by ダン・アリエリー – 2011.06.06
最近注目されている「行動経済学」がテーマの一冊。経済学は人間は合理的に買い物をするという前提に立つのですが、行動経済学はそうでもないんじゃない!?というスタンスで人間の買い物行動を観察します。行動経済学というとなんだかとっつきにくいですが、心理学の本だと思って読みました。高い薬と安い薬、どっちが効果がでたか(プラセーボ効果)などなどちょっと知ってみたくなる実験結果がまとめられています。読み物としてもとても面白いです。
引用 P.304 ダン・アリエリー 『 予想どおりに不合理[増補版] 』 早川書房 2010
自分の健康のこととなると、ほんとうに安物を求める気になるだろうか。ごくふつうの風の話はわきへ置いておくとして、自分の命がかかっているときにけちけちと小金を惜しむだろうか。いいや、それはない。わたしたちは、自分のため、子どものため、愛する人のために、最高のものを求める。
自分以外の他者のため…っていう視点が織り込まれているのが新鮮です。
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30.フリー by クリス・アンダーソン – 2011.05.25
ぼくは本書を読まずに「無料」で生活者を引きつけて取引に結び付ける事例を集めた小手先本だと決めつけていました。ところがこの本は「経済学」の本なんですね。ハードディスクのコストが下がり続けてきたので、無料でサービスを展開してもたいした負担にならない。掛かるコストは一部のハードユーザに支払ってもらえばOKというのがフリーの背景(の一部)。原書の副題「 The future of a radical price 」が経営側にとっての今後の課題を表していると思います。“無料にすれば人が集まる!!“ではなく、技術革新やコスト構造の流れを見すえた事業展開が必要ですねという事実を改めて教えてくれる一冊でした。
引用 P.234 クリス・アンダーソン 『 フリー 』 日本放送出版協会 2009
これは、経済学者がゼロに近い「限界価格」と呼ぶものの例で、ゼロに近い「限界費用」と混同してはならない。前者は消費者が経験することで、後者は生産者が経験することだ。だが、ネットフリックスのようにその両者を結合させられれば、最良のモデルになる。
引用とは関係ないですが、著者はフリーといいロングテールといい、ネーミングが上手ですね。
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29.情報の文明学 by 梅棹 忠夫 – 2011.05.25
古典ですね。いくつかの論文を束ねた文庫になっています。世間では第一次産業(原材料)・第二次産業(加工品)・第三次産業(サービス)という括りが一般的ですが、これでは第三次産業は工業社会に付随するサポート分野にすぎないと梅棹氏は述べています。産業史の流れで、第二次までを工業と捉えるならば、次は精神の産業化を伴う「情報産業」とすべきだとのべてらっしゃいます。「ものづくり」日本も素敵ですが、工業の枠組みをはずした考え方を身につけることが大切になりそうです。
引用 P.153 梅棹 忠夫 『 情報の文明学 』 中公文庫 1999
「衣食たりて礼節を知る」とよくいうでしょう。情報というのは「礼節」の部分にあたりますね。礼節なんて、生存ということだけをかんがえれば、なんの役にもたたないものだ。
このような括りで「情報」を見れば、流行だけで情報をむさぼるのも芳しくないことなのかなぁと気づかされます。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 情報の文明学 (中公文庫)

28.Crush It! by Gary Vaynerchuk – 2011.05.16
ネットを駆使して成長したワイン屋さんの心がけが記されています。時代ゆえネットの活用のみに目が行きがちですが、それらよりも著者がいかにワインを愛しているのかを感じる本だと思います。著者があげる仕事のルールは3つ。 Love your family. Work superhard. Live your passion. 順番も家族が先です。著者は親から受け継いだ気質/DNAをもっと意識して活用すべきと述べています。たしかに親が得意だったことって結構、自分も受け継いでいる気がします。やる気のでる一冊です。もちろんネット活用法も貴重。
引用 P.18 Gary Vaynerchuk 『 Crush It! 』 harperstudio 2010
Do what makes yo happy. Keep it simple. Do the research. Work hard. Look ahead.
たたみかけるような語調が著者の特長ですが、よい塩梅です。
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27.肉食の思想 by 鯖田 豊之 – 2011.05.12
食生活から欧米と日本の思想の違いをはかるユニークな視点の新書です。日本は主食=お米。欧米は主食と副食を区別せずパン&肉を食す、これが思想の違いをあらわしているという視点から本文がスタート。切り口がユニークなだけでなく、歴史的な数字や聖書などもおっているので十二分に納得感もあります。賛否両論あるかと思いますが、推理小説のように楽しめます。新書でお値段も雑誌程度。ぜひご一読を。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 肉食の思想―ヨーロッパ精神の再発見 (中公新書 (92))

26.あなたへの社会構成主義 by ケネス・J. ガーゲン – 2011.05.11
二元論にとらわれず文脈を意識し、対話をし、前へ進んでいくことをテーマにした社会構成主義の入門書です。原因と結果だけでなくそれらをとりまく環境へも目配せすることで文脈が浮き出て、対話する土壌が整うのかと思いました。また、数値で語る科学を崇める現代の傾向(というか構造)に疑問の眼を向けるのが新鮮な発見です。これまた一読では頭に入りきらないので要再読ですね :-)
引用 P.227 ケネス・J. ガーゲン 『 あなたへの社会構成主義 』 ナカニシヤ出版 2004
たとえ合意に達することができなかったとしても、そして、たとえそれぞれが自らの方を優れていると考えていたとしても、「たくさんの花が咲き乱れるがままにしておく」ことによって、世界は豊かなものになるのではないでしょうか。
それゆえ、対話の技術が大切になりそうです。自分の中で新たな課題を感じます。
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25.思考と行動における言語 by S.I.ハヤカワ – 2011.05.05
日本には 言霊 ということばがあります。このことばが自分たちにどのような影響を与えるか(一般意味論)について述べた古典です。大きく2つにわかれており、前半はことばの機能について。後半はことばの影響について述べていきます。ことばの力について多様な事例で述べられておりとても一読では理解できません。ただ、どこからしらあなたにひっかかる箇所があると思います。ぼくの場合は、第10章の「われわれはどうやって知るのか」が実生活で活かせそうな内容でした。
引用 P.177 S.I.ハヤカワ『 思考と行動における言語 』 岩波書店 1985
「赤という語はどんな意味だ?」
「それは色だよ」
「色って何だ」
「それは物の一つの性質だ」
「性質って何だ」
「いったい、それを聞いてどうしようって言うんだ?」
中略
「赤という語はどんな意味だ?」
「交差点で自動車が止まっている時に、前方の信号灯を見たまえ。消防署に行って消防自動車がどんあぐあいに塗ってあるか見てもよい」
抽象のハシゴ、という概念です。前者は抽象化していき、後者は具体化していきます。どっちも日常生活で起こりそうですね(笑)どちらがいい、どちらがわるいではないですが、このハシゴを頭に描きながら文脈にあわせて話をするのに使えそうです。
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24.EVIL PLANS by Hugh MacLeod – 2011.05.03
名刺デザイナーのモチベーションの仕掛け方について。ちょっと斜にかまえた表紙が気に入ったのと『 evil 』というタイトルに惹かれて手に取りました。「なにかを思いっきり信じてみる」っていうアドバイスがいまの自分には響きました。ちょっと引用を多めに…
引用 P.9 Hugh MacLeod『 EVIL PLANS 』 Portfolio / Penguin 2011
The Hunger to do something creative.
The Hunger to do something amazing.
…
The Hunger to enjoy one’s work.
…
The Hunger to dream the good dreams.
…
The Hunger to feel passion.
…
The Hunger to know and express Love.
The Hunger to know and express Joy.
…
The Hunger to actually feel alive.
なんかふつふつと力が湧き出てきます。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 Evil Plans: Having Fun on the Road to World Domination

23.イワン・イリッチの死 by トルストイ – 2011.05.02
おっと!絵本「おおきなかぶ」ってトルストイによるものなんですね。「イワン・イリッチの死」たまたま書店で手にとって引き込まれてしまいました。自分の父が他界していく過程と病で死へ向かうイワン・イリッチの心情を重ね合わせてよまざるをえませんでした。自分が病になった時、自分が死んだあと、いろいろ頭を巡らせて読むと深いと思います。
引用 P.73 トルストイ『 イワン・イリッチの死 』 岩波書店 1928
彼は、病気の子供でも憐れむようなぐあいに、誰かから憐れんでもらいたいのであった。子どもをあやしたり慰めたりするように、撫でたり、接吻したり、泣いたりしてもらいたい。彼は自分が偉い官吏で、もう髭も白くなりかかっているのだから、そんなことはできない相談だと承知しながらも、やあり、そうしてもらいたかったのである。
こういうテーマは縁起でもなくはないと思います。人は必ず死ぬのですから。。。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 イワン・イリッチの死

22.POKE THE BOX by Seth Godin – 2011.05.02
米マーケター、セス・ゴディンさんの最新作。タイトルままですが『棒で箱をつついてなにが起こるか見てみよう=試してみよう』がテーマです。体系だてて述べられているわけでなく、エッセイ風にさまざまな角度から試すことの大切さをこれでもかっ、あれでもかっ、と述べています。だから再読するときはどこから開いてもよさそうです。本の表紙が気に入って思わず購入しましたが、この本の表紙をみるだけでワクワクして行動したくなるになりました。
引用 Front flap Seth Godin『 Poke The Box 』 The Domino Project 2011
When was the last time you did something for the first time?
はじめてなにかにチャレンジしたのっていつでしょう?!?!?
>> Amazon.co.jp での評価&購入 Poke the Box

21.The New Rules of Marketing and PR by David Meerman Scott – 2011.04.26
Webに関する最新の動きと実例を紹介しつつ、新たなマーケティングとPRについて述べる書です。Webだけに関する本かと思いきや、Web意外にも利用できそうなヒントが満載でした。というか読むたび読むたびアイデアが引き出される稀有な本だと思います。Webについては知ってるよ~という方でもぜひぜひ手にとってみられることをおすすめします。英語も易しいです。
引用 P.19 David Meerman Scott『 The New Rules of Marketing and PR 』 WILEY 2010
people also want a site to tell them something they didn’t think to ask
お客さまの半歩先を行って、導いていくことが大切ですね。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 The New Rules of Marketing & PR: How to Use Social Media, Online Video, Mobile Applications, Blogs, News Releases, and Viral Marketing to Reach Buyers Directly

※ぼくが読んだのは第2版。上記は第3版です。
20.The Myth of Excellence by Fred Crawford & Ryan Mathews – 2011.04.25
突出したサービスができる企業を5つの観点( price, product, access, experience, service )から調査しています。著者の調査が面白いのは、5つすべての項目で突出する必要はないということ。具体的には、1つの最優先項目で他社を圧倒し、続く優先項目で他とは違うなぁとお客様に思っていただくようにし、残る3つの項目で業界水準をクリアする、という選択を行うということです。自分が気をつけるポイントがわかりとてもためになりました。これら項目をチェックにして成長を続けて行きます。
引用 P.205 Fred Crawford & Ryan Mathews『 The Myth of Excellence 』 THREE RIVERS PRESS 2001
It’s like making pancakes. Sometimes you use a little more egg to make them rise; sometimes you use a little more milk to make them thin. You always use the same stuff, but the mixture changes depending on what you’re trying to achieve.
5つの項目は状況に応じてバランスをかえる必要がある。正解はないですね。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 The Myth of Excellence: Why Great Companies Never Try to Be the Best at Everything

19.真の独立への道 by M.K. ガーンディー – 2011.04.19
非暴力・非服従主義のガンジーが(ガンジーによる仮想の相手)急進派である若者との対話形式でインドの独立すがたを述べる形式となっています。ガンジーの自伝映画をみたことはあるものの、書を読むのははじめて。西欧文明・イギリス支配からの独立に対するガンジーの考えは、鉄道とはなにか、機械とはなにか等、いまでは気にもしえないところからズバズバ疑問符をいれていくストイックなものでした。正直、こんなおじさんがいたら面倒だなぁ(笑)と思ってしまうほどで。自分が勝手に描いていた温厚なイメージとはかけはなれたものでしたが、40歳前半で書いたものなんですね。本書の柱はインドの独立ですが、個々人の精神的な独立について述べているのかなと受けとめました。
日本も未曾有の大災害となりましたが、いまここで今までの前提に疑問符を入れ、新たな道を探ってもいいのではないか。。。そう思いました。若干長いですが下記に印象に残った箇所を引用しいます…
西欧からきた技術・便利なものに対して、これらがなかった自給自足のインドの生活に戻そうとする提案の流れで…
引用 P.348 M.K. ガーンディー 『 真の独立への道説 』 岩波文庫 2001
このすべてをすべての人たちがいっせいにするか、いっせいに何人かが機械製品をすててしまうようなことは不可能です。しかしその考え方が正しければ、捨てられる物をいつも探し続けましょう。少しずつ物を捨てていきましょう。そのようにすると、ほかの人たちもするでしょう。まず最初に、たった一人だけがするでしょう。その後で十人、それから百人、このようにココヤシの物語のように増えていくでしょう。指導者がすれば、人々は従い、するでしょう。考えてください、ことはとても簡単で容易なのです。他人がするまで、私やあなたは待っていてはいけないのです。納得したら私たちはすぐに始めなければなりません。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 真の独立への道―ヒンド・スワラージ (岩波文庫)

18.顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説 by トニー・シェイ – 2011.03.28
オンライン靴屋さん「ザッポス」のCEO トニー・シェイさんによる半自伝(自身とザッポス)です。約400ページ近くありますが、小説感覚でかなり面白く読めます。原著のタイトルは「 delivering happiness 」。タイトル通り、顧客・従業員への想いがつづられています。自分らしくあるがままで、ある意味気楽に仕事にのぞんでいいのかな、とそう思わせてくれる良書でした。原著ではかなりフランクな英語で書かれているそうなので、こちらも手にとって味わってみたいです。ちなみに米企業の経営者が資金繰りのことをつらつらと述べているのは新鮮でした。
引用 P.348 トニー・シェイ 『 顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説 』 ダイヤモンド社 2010
講演で私が従った基本的なルールは次の三つです。(1)情熱的になる (2)個人的は話をする (3)あるがままでいる
トニー・シェイさんは講演に際し以前は台本をみっちり書いていたそうです。講演が本来の仕事ではないですから台本も覚えられるわけでもありません。そして偶然、このルールを発見したそうで、いまはこの3つを満たせない講演テーマの場合は御断りをするそうです。講演にかぎらず3つの心構えは大切な気がします。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか

17.構造と力 by 浅田 彰 – 2011.03.24
80年代に一世を風靡した哲学書だそうです。久々にとてもとてもムズカシイ本を読んだなぁという印象です(笑)その分、読後にホゲーっと考えを巡らせる刺激をいただけたように思います。歴史的な哲学者たちの考えを積み上げながら展開する構成のため、まるでパズルのような感覚を味わえます。人間はもともとバランスを欠いた存在である(自然の調和を壊すという意味で)というところからの積み上げは、いまの世界情勢と照らし合わせて読むことで面白みがでました。また弁証法の限界を述べているのも新たな発見でした。また読みなおします!
引用 P.108~ 浅田 彰 『 構造と力 』 勁草書房 1983
ところが、欲動につき動かされる人間は、互いのうちにあらぬ幻を見ては狂おしく求め合い傷つけ合ってやまない。従って、人間たちが直接的相互関係のネットワークをとり結ぼうとしても、それは生態系の調和とは対蹠的な矛盾と混乱によって彩らざるをえないのだ
ソーシャルネットワークとかはどうなるのでしょうか…
>> Amazon.co.jp での評価&購入 構造と力―記号論を超えて

16.憲法で読むアメリカ史(下) by 阿川 尚之 – 2011.03.17
歴史を作る役割としての最高裁判所の存在を意識できます。アメリカでは大統領が最高裁判所判事を任命できる(判事本人が引退して定員が空いたら)そうです。保守的な大統領か、進歩的な大統領か、そのスタンスによって判事の人事も変わってきます。三権分立のひとつを自分の味方につけられる可能性があるのですから冷静に考えたらすごい仕組みです。ただいくら人事を変えたところで一旦動き出した流れ(奴隷解放など)はそうそう変えられないこともわかりました。あくまで長い目で見た国づくりが大切なのですね。
引用 P.303~ 阿川 尚之 『 憲法で読むアメリカ史(下) 』 PHP新書 2004
自分たちが引退すれば共和党の大統領が必ず保守的な判事を任命し、進歩的な判例がくつがえされる。それを防ぎたいがために老体に鞭を打って判事の職を続けたのである。もう一つは、保守的だと思って任命した判事が実は進歩的であった、あるいはのちに進歩派に豹変したという例がいくつかあった
最高裁判所判事もひとですね。裁判官人事にも気を配りたくなります。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 憲法で読むアメリカ史 下 PHP新書 (319)

15.必ず覚える!1分間アウトプット勉強法 by 齋藤 孝 – 2011.03.09
記憶に残すためのアウトプット勉強法について。時間を短く区切ってインプット&アウトプットを繰り返すことがポイント。具体的な例として「世界史」「法律」「英語」「グラフ」を挙げており、親切です。ぼくがよいなと思ったのは、インプット力を高める引っかかりとして「問い」と立てること。たとえば、本に書いてある各章のタイトルに「~とはなにか?」と自分の中で疑問形をつけることなど、簡単だけど強力そうなコツがちりばめられています。またアウトプットのこつは学んだことをすぐ口に出すこと、だそうです。ん~なるほど。
引用 P.169 齋藤 孝 『 必ず覚える!1分間アウトプット勉強法 』 PHP新書 2011
有名な「エビングハウスの忘却曲線」によると、覚えたことは20分後に42%を、1時間後に56%を、1日後には74%を忘れるという。
それゆえに、問いを立ててのインプットとすぐのアウトプットが大切なのですね。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 必ず覚える!1分間アウトプット勉強法 (PHP新書)

14.ハイエク 知識社会の自由主義 by 池田 信夫 – 2011.03.09
経済学者ハイエク考です。池田氏のフィルターを通してのハイエク考のためそのまま鵜呑みにしていいかどうかはぼくにはわかりません。ただ、哲学・心理・法学にまで守備範囲を広げていたハイエクというひとを通して関係ないようで関係し合っている社会構造が垣間見えた気がします。またハイエクを通しての経済学派の系譜や社会主義の歴史もわかります。経済学としての進化はすすんでいるのだなと学びになりました。
引用 P.5 池田 信夫 『 ハイエク 知識社会の自由主義 』 PHP新書 2008
不完全な知識に基づいて生まれ、つねに進化を続ける秩序が、あらゆる合理的な計画をしのぐ
経済を数学・統計的な面だけでみると遊びがありませんが、不完全でOKと捉えると遊びが見えてきます。この遊びが学びをたのしむヒントになりそうな気がするのですが、いかがでしょうか。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 ハイエク 知識社会の自由主義 (PHP新書)

13.憲法で読むアメリカ史(上) by 阿川 尚之 – 2011.03.05
アメリカ合衆国憲法を通じて、アメリカという国の成り立ちをたどるのがテーマ。巻末に原文の合衆国憲法が掲載されていてなんだかお得な気分になります。数々の対立(英米、連邦内、南北)を通して、縦横斜めと牽制できる仕組みが不可欠だったのだな気づかされます。そうした背景からなりった国の仕組みなんですから、形だけ他国へ移植しても同じ効果は得られないのは当たり前。この当たり前のことに気付けて良かったです。また、国造りはいかに既成事実を作ってしまうか、なんだなとこれまた刺激を受けました。
引用 P.249~ 阿川 尚之 『 憲法で読むアメリカ史(上) 』 PHP新書 2004
『分断された家は立っていられない』といわれる。わが国の半分が奴隷を認め、半分が奴隷を禁じる体制が永久に続くとは思えない。連邦が消滅することはないだろう、また家が倒れることはないだろう。しかしこの国が分断されたままではありえない。国全体がどちらかの立場を取るしかない。奴隷制度に反対する者たちがいつか廃止する方向に向かうか、支持するものたちがすべての州で合法とするか。どちらしかない
奴隷制度に反対するリンカーンが述べた演説抜粋です。どちらしかない、この言い切りが一種のリーダーシップなのでしょうね。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 憲法で読むアメリカ史(上) (PHP新書)

12. マンキュー経済学II マクロ編(第2版) by N・グレゴリー・マンキュー – 2011.03.02
ミクロ編に引き続き分かりやすい解説でした。マクロ編のため国家政策など大きなことがらを扱うことが多いです。ぼくは経済学部出身なのでなんとなくミクロとマクロの違いはイメージできますが、経済学部以外の方にとっては個人を扱うミクロ編の方がイメージしやすいかもしれません。ぼくのミクロマクロのわけかたも大雑把ですが(笑)本書で面白かったのは「貿易はある一種の技術である」と述べられているところ。技術である以上はうまくなる余地がありますよね。TPPを興味深く観察できそうです。
引用 P.553~ N・グレゴリー・マンキュー 『 マンキュー経済学II マクロ編(第2版)』 東洋経済 2005
マクロ経済政策に関する五つの論争
1.金融・財政政策の立案者は経済の安定化を図るべきか
2.金融政策は裁量よりもルールに従って実施されるべきか
3.中央銀行はゼロ・インフレを目標とすべきか
4.政府は財政を均衡させるべきか
5.貯蓄を促進するために税法を改正すべきか
ミクロ・マクロ編を読んで得た一番の収穫は、経済学者でもどこに軸足を置くかによっていまだ応えの出ないテーマがある、とうこと。そう考えると自分自身、ある程度余裕をもって経済に関する情報を取り入れることができそうです。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 マンキュー経済学〈2〉マクロ編

11. 世界の名著 40 by 責任編集 松本重治 – 2011.02.17
アメリカ初期の古典を4作品集めた書籍です。今回読んだのは、ハミルトン・ジェイ・マディソンによる「ザ・フェデラリスト」と、トクヴィルによる「アメリカにおけるデモクラシーについて」。スケールの大きい話がたくさんでした(笑)ざっくりいうとアメリカの設計図、でしょうか。人をよい意味で信じない前提の国家づくり、お互いを抑制し合う仕組みなどリスクヘッジが採られています。アメリカという国が壮大な実験であって、歴史は動いているんだなぁと感じることができます。読みを深める必要ありですね。
引用 P.326 責任編集 松本重治 『 世界の名著 (40) (中公バックス) 』 中央公論新社 1980
人間性にとって何とも不名誉なこととはいえ、一般に国家は、戦争によって何事か得るところがあると予期できる時には、いつでも戦争に訴えるものであることは、これまた真実である
文脈を切り捨てて、ここだけ引用するのもよくないなと思いますが、国家というものは、このような冷徹な面もあることは頭の片隅においておく必要があるのだなと思います。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 世界の名著 (40) (中公バックス)

10. マンキュー経済学I ミクロ編(第2版) by N・グレゴリー・マンキュー – 2011.02.06
グラフや数式を少なく解説をされています。それゆえページ数が多いのは致し方ないことですね(約700ページ)。経済のテキストではありますが人的資本(教育)の大切を述べており、無味乾燥な経済書におさめていないところに好感を持てます。また「ケース・スタディ」というコーナーでは、オフシーズンのレジャー付随施設(レストランとか)は営業した方が得か、など身近な事例を研究しています。面白い本です!
引用 P.23 N・グレゴリー・マンキュー 『 マンキュー経済学I ミクロ編(第2版)』 東洋経済 2005
経済の十大原理
人々はどのように意思決定をするか
1.人々はトレードオフ(相反する関係)に直面している
2.あるものの費用は、それを得るために放棄したものの価値である
3.合理的な人々は限界的な部分で考える
4.人々はさまざまなインセンティブ(誘因)に反応する
人々はどのように影響しあうのか
5.交易(取引)はすべての人々をより豊かにする
6.通常、市場は経済活動を組織する良策である
7.政府は市場のもたらす成果を改善できることもある
経済は全体としてどのように動いているか
8.一国の生活基準は、財・サービスの生産能力に依存している
9.政府が紙幣を印刷しすぎると、物価が上昇する
10.社会は、インフレ率と失業率の短期的トレードオフに直面している
8.生産能力の要素として、人的資本(教育)に関係してきます。やはり教育も大切ですね。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 マンキュー経済学〈1〉ミクロ編

09. Tested Advertising Methods by John Caples, Revised : Fred E. Hahn – 2011.01.28
ようやく読了しました(涙)洋書を仕事に活かそうと思い、すすんで買ったのがこの本でした。思い返すこと5年前です。ずっと本棚に眠ってました。実績あるコピー例をもとにしたコピーライティングの本です。ダイレクト・マーケティングベースとなっているため、いわゆるテレビCMのコピーなどとは異なります。売らんかな的な手法はまったくなく、相手にとってのメリットを考えてシンプルかつ明確に広告を考える術が書かれています。そばにおいて大切に使わせていただきます。
引用 P.234 John Caples, Revised : Fred E. Hahn 『 Tested Advertising Methods 』 Prentice Hall Trade 1998
Test everything. Doubt everything. Be interested in theories, but don’t spend a large sum of money on a thoery without spending a little money to test it first.
慎重かつ大胆に。かっこいいです。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 Tested Advertising Methods (Prentice Hall Business Classics)

追記:訳書もあります。ご参考まで。
ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則
08. 本を読む本 by J・M・アドラー, V・C・ドーレン – 2011.01.25
たぶん読むのがこれで3回目です。1回目はなんとなく。2回目は意識して。今回は丁寧に読みました。本の読み方について述べられたユニークな書で、なんと初版(原書)は1940年です。初級読書、点検読書、分析読書、シントピカル読書と4段階での読書法を提唱しています。テーマは、積極的に本を読み、著者と対話をすること。記されている読書法は決して簡単なものとはいえませんが、一冊の本を丁寧に読み上げる術を知ることだけでも読み方の幅が拡がると思います。
引用 P.176 J・M・アドラー, V・C・ドーレン 『 本を読む本 』 講談社学術文庫 1997年
熟読に値する本も数多くあるが、それにもまして点検読書にとどめるべきもの方がずっと多い。本当の意味ですぐれた読書家になるには、それぞれの本にふさわしい読み方を身につけ、読書の技術を使い分けるコツを体得することである。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 本を読む本 (講談社学術文庫)

07. 知的生産の技術 by 梅棹 忠夫 – 2011.01.18
いわずもがなの古典ですね。梅棹 忠夫氏による付加価値の作り方について。個人の創造性は「型をきめること」「ストレスが少ない環境を整えること」によってその生産性を高めることができるということを述べておられます。1968年出版ゆえ、道具(タイプライター)は古いのですが考え方を汲み取ることが大切そうです。具体的には「手帳・カード・読書の入力、整理・規格法、日記・原稿の出力」など個別事例を挙げています。個人においてもデータベースを作ることの大切さをうったえかけているのは驚きです。
引用 P.216 梅棹 忠夫 『 知的生産の技術 』 岩波新書 1969年
この本にのべたことは、どれひとつとっても、理屈は、しごくかんたんである。この種のことは、頭でいくら理解しても、やってみなければまったく無意味である。
はい。気をつけます!
>> Amazon.co.jp での評価&購入 知的生産の技術 (岩波新書)

06. The Dalai Lama’s Book Of Wisdom by Dalai Lama – 2011.01.16
ダライラマ氏の Power of Compassion という書籍の抽出版です。ゆえにサイズも文庫本より若干小さく、ページ数も115と持ち運びに便利な体裁になっています。テーマは4つ。足るを知る生き方、生死に向きあうこと、怒りと感情の扱い、与えることと受け取ること。メッセージはこうすべき・ああすべきでもなく、それもよいよね・これもよいかもしれないね、と包容力ある言葉が並んでいます。死とあるがまま向き合うこと、について考えさせられます。
引用 P.81 Dalai Lama 『 The Dalai Lama’s Book Of Wisdom 』 Thorsons 1999年
I am quite sure that if this Fourteenth Dalai Lma smiled less, perhaps I would have fewer friends in various places. My attitude towards other people is to always look at them from the human level.
ダライラマ氏をして笑顔に心を配る。確かにダライラマ氏は笑顔の印象があります。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 The Dalai Lama’s Book of Wisdom (2011.01時点:絶版かもしれません。)

05. のうだま―やる気の秘密 by 上大岡 トメ, 池谷 裕二 – 2011.01.16
脳研究者 池谷氏による「やる気と脳の関係」の解説をベースに、イラストレータの上大岡さんが実践していく軽い感じ、でも使い勝手がよさそうな一冊。脳はマンネリ化を感じる性質があり、これを知っておくことの重要性を。そして、やる気をつかさどる脳の器官「淡蒼球(たんそうきゅう)」をいかにおだてるかについて述べられています。
具体的にいかにしてマンネリ化を防ぐかでは4つの柱を紹介。「カラダを動かす」「いつもと違うことをする」「ごほうびを与える」「なりきる」など “あ~なるほど自分も感じるときがあったなぁ“とうなずくポイントがありました。つづける16のコツも紹介されているので実践的ですよ。
ぼく個人の性質としては「いつもと違うことをする」が大切な気がしました。新鮮さを感じて続けていくことを試みます。
※イラストたっぷり、見返しやすい書籍のため引用はなしで。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 のうだま―やる気の秘密

04. 情報を読む技術 by 中西 輝政 – 2011.01.14
国際政治学者 中西氏による情報の読み方について。一種流行な感もある「フリー」や見出しを派手にして売る雑誌など、情報を掬い取る術を整理したいと思い手に取りました。いまの世の中の仕組み上、流行に乗らざるをえませんよね。その中において中西氏は、ある程度波に乗っかるとともに、一方、この波はいつまでつづくのだろうかと冷徹に見続けるのが肝要と述べています。当たり前の話ですが、やはりそうなんだなと認識できたことが収穫でした。日々の生活では定点観測と情報源の出自に気を配ることをしていきたいです。
引用 P.14 中西 輝政 『 情報を読む技術 』 サンマーク出版 2011年
たとえば、駅周辺などでよく通行人相手に宣伝物を配っている人がいます。これがティッシュぐらいならば、もらっておいてたいした害にはなりません。しかし、もしそれが食品だったらどうでしょう。タダでもらったものをそのまま、何の吟味もせずに口に入れるでしょうか。命にかかわる場合もあるのですから、よほどたしかなものでない限り、そのまま飲んだり食べたりしないはずです。
たとえ購入した食べ物でも、味覚を正確にたもっておくことも大切ですね(笑)
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03. not always so by Shunryu Suzuki – 2011.01.13
アメリカにて禅を広めた、曹洞宗 鈴木俊隆 氏の「禅」に関する書籍です。禅について具体的に記述がなされています。例話をもとにお話をされているのでイメージがしやすいです。たとえ話が巧みなのはお坊さんに共通する傾向ですね。素晴らしい。学びになったのは深呼吸とあるがままに見ること、しなやかであること。深呼吸をすると心体穏やかになる – 息を吐く時の方が大切 – これは日常生活でも意識してできそうです。
引用 P.112 Shunryu Suzuki 『 not always so 』 HarperCollins Publishers 2002年
True concentration does not mean to be concentrated on only one thing. Although we say, “do things one by one,” what it means is dufficult explain. Without trying to concentrate our mind on anything, we are ready to concentrate on something.
一点集中! も大切。 なにかに備えている集中力の世界も大人の世界ですね~
>> Amazon.co.jp での評価&購入 Not Always So: Practicing the True Spirit of Zen

02. 「菜根譚」の読み方 by ひろさちや – 2011.01.12
中国の古典(著者1573-1619)菜根譚(さいこんたん)を宗教学者のひろさちやさんが訳し、解説を加えた文庫。菜根譚は、儒教的教養をベースにして、道教や仏教を取り入れた語録とのこと。前集が225個、後集が135個の語録よりなりたっています。メッセージは、やりすぎずほどほどにバランスよく人生を歩みましょう、という読んでいるときにどちらに転んでいても自らを振り返れるものになっています。折りに触れて読み返したい一冊でした。
引用 P.351 ひろさちや 『「菜根譚」の読み方 』 日経ビジネス文庫 2009年
波浪が天まで届くほどのときでも、船の中の人間はその恐ろしさを知らず、船の外で見ている人間がはらはらしている。酔っぱらいがわめきちらしているのを、仲間の者は気にかけずにいるのが、はたで見ている者がにがにがしく思っている。そこで君子たる者は、渦中に身は置いても、心はそのことを離れて第三者の立場に置かねばならない。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 「菜根譚」の読み方 (日経ビジネス人文庫)

01. You are here by Thich Nhat Hanh – 2011.01.04
「いま・ここ」をいかに味わうか、について書かれたベトナムの臨済宗 禅僧 ティク・ナット・ハン の書。いま・ここを味わうコツ、怒り・恐れの扱い方、ハン氏の感じる仏陀の教え(3つ:impermanence, non-self, nirvana )、死との付き合い方など幕の内弁当のような内容です。ハン氏の書を読むと、とてもやさしい気持ちになるので有難いです。禅僧ゆえ、意識的な呼吸での気付きを中心に描いています。それだけに日常でも活用しやすいですね。
引用 P.112 Thich Nhat Hanh 『 You are here 』 SHAMBHALA PUBLICATIONs, INC. 2009年
How do you use your time? You have to make a living, certainly, and you have to support your loved ones. But do you make the effort to arrange your life so you can do some deep looking? That will bring you joy, freedom from fear, and great well-being. You must not let yourself drown in an ocean of fear and suffering.
少し立ち止まって、いまこの瞬間を味わうようにしたいです。
>> Amazon.co.jp での評価&購入 You Are Here: Discovering the Magic of the Present Moment

追記:死に立ち会いたい時に…
本書の最後に死に立ち会いたい人が読むことを薦めている話を挙げています。「the Teachings to Be Given to the Sick」リンクを付けておきます。般若心経にでてくる舎利子(Shariputra)がでてきます。ぼくも時間をみて読んでみます。
>> the Teachings to Be Given to the Sick
ティク・ナット・ハン氏のウェブサイトにて掲載。
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